←BACK-
◆三遊亭円朝◆
「円朝まつり」の8月だけ円朝の幽霊の掛け軸コレクションが見れるというので全生庵に行ってみた。あの三遊亭円朝の墓は分かり易すく目印があるから初めての私でも簡単に見つけられた。墓石には、幕末の剣豪、山岡鉄舟の筆による戒名の「三遊亭円朝無舌居士」とある。無舌とは、禅に通じた鉄舟が円朝を悟らすために”舌で話すな”と生前に教えを問うた由来からあるそうだ。
本堂を上がり、入口で300円を払い本堂と隣接する部屋に入り幽霊の掛け軸を拝観する。考えていたより明るい部屋で、もっと薄暗い場所の方が雰囲気が出るんじゃないかと勝手に思う。展示場の床の垂木がきしんでギシギシと音がしてこちらの方のが妙に気味悪い。円朝がこの掛け軸を見て怪談噺「牡丹灯籠」などを創作したと思うと嬉しくなってしまうんだけど、円朝の噺なら、人情噺や芝居噺の方が好きだ。歌舞伎でハッピーエンドの「文七元結」を見るとエンデングで笑って、泣いていつも涙が止まらなくなって困ってしまう。
全生庵を後に談合坂方面へ歩いて向かうと何やら怪しい珈琲屋が。コーヒースナック「乱歩」に入る。実は私はここで「北部マップ」をもらってこのサイトを知ったのだ。薄暗い部屋に所狭しと置物が。店主は猫が好きらしい。セロテープで貼り付けした注意書きがあちこち貼られて、見ると笑わしてくれる。店内で男女がイチャイチャしてキスでもしたら水ぶっ掛けられるらしい。トイレの使用も思いっきり引っ張り出してカーブさせないでゴールせよと。さもなけりゃレッドカードらしい。おおこわっ!!
2004/8/14
はい!はい!はい!さんの情報